星野くん

それはもう20年くらい前になる。

 

ボクがまだ24〜25歳の頃だったと思うけど、

ある日曜日の夜に、同期の陽ちゃんとみつと、、、あと後輩が何人かいたかもしれないけど飲みに出掛けた。

↑たぶんその頃。左から先輩の「三木さん」「ボク」「陽ちゃん」「みつ」

 

当時、バリバリの修行中で練習会が無い日って日曜だけだった。

まぁその日曜日も、毎週毎週大掃除の日で帰れるのは早くても22:30すぎだったけども。

 

その日、当時の行きつけだった行徳駅のそばの『九四九』っていう焼き鳥屋に向かっていた。

ちょっと小洒落たお店だった。

 

 

行徳駅のロータリーのベンチになんだか若い男の子が一人で座っていたのが目に入った。

超絶お節介のボクは、こういう時 素通り出来ない。

 

「どうしたの?」

「・・・・・」

 

「なんかあった?」

「・・・・グスッ😭」

え?泣いてんじゃん。。。

 

「大丈夫かな?どうしたの?もう夜だよ、家帰らないの?」

「家は、、、無いです、、、」

 

「はぃ?イヤイヤイヤイヤ、、、。どういうことかな?」

「もう帰らないんです、、、、、」

 

(、、、う〜ん。。。。家出だな。)

 

「そっか。・・・あっ!お腹空いてんじゃない?俺らこれからご飯だから、一緒に行こう!」

「ぇ???」

 

「全然大丈夫だよ。おごるし!」

「ぃゃ、、、、、、」

 

「さぁ行こ!!」

 

まぁ結構強引に連れて行った。我らが『九四九』に!

 

で、ボクたちはお酒飲んで、彼には焼き鳥とか親子丼とかをたらふく食わせた。

お腹が膨れると、人間 落ち着くものだ。

 

「どうして、家 出てきたの?」

「親と、、、ケンカしたんです。」

 

聞いてみると、彼は中学2年生「星野くん」

昼間、母親と言い争いになって、壁を殴ったら穴が開いちゃったらしい。(ありがち笑。彼なりに理由があったらしい)

夜、父親が帰ってきたら理由も聞かずに激怒されて「出て行け!!」って言われたから出てきた、と。

 

「なるほど。。。ま、心配すんな!帰りたくないなら、うち泊めてあげるから。」

お節介にもほどがあるとは思うが、性格だから仕方ない。

 

彼はあんまりおしゃべりではなかったけど(そりゃそうだ、いきなり知らない大人に囲まれて焼き鳥屋にいるんだし)

なんとなく少し心を開いてくれたように感じた。

 

その夜はうちに泊めて、

次の日の朝 聞いてみた

「どうする?家、帰る?学校、行くか?」

「帰りません!!」

 

おぉ、なかなか気合の入った家出だな。

 

続く〜

 

 

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